メルカリの登場によって気軽に自分の不用品を販売することができるようになりました。
またその普及によって物を売ることへの気持ちのハードルが下がったためか自分でも古物商を始めようとされる方が増え、メルカリで仕入れたりメルカリで販売されたいというお問い合せをよくいただくようになりました。
そこで今日はメルカリを古物営業に利用することが可能かどうかについて書きます。
まず最初に結論から申し上げると、「メルカリを古物営業の仕入れに利用することはほぼ不可能、販売に利用することは不可能ではないが、メルカリのアカウントを停止される可能性がある」です。
その理由は下記の通りです。
- メルカリの利用規約で商業目的での利用が禁止されているため。
- メルカリから古物営業での利用が発覚した場合はアカウントを停止するとの回答を得ているため。
- 仮に上記1.2を無視してメルカリを利用しようとしても古物の「販売」にメルカリを利用する場合はメルカリの利用者に割り振られたURLを警察へ届け出る必要があり、その届け出の際にURL証明書を提出する必要がありますが、その証明書をメルカリから発行してもらえないということとと、それに代わる疎明資料を提出するとしてもメルカリからURL証明書を発行してもらえないためそれに代わる疎明資料を提出するという説明は半分嘘(メルカリから古物営業での利用自体が不可であるとの回答を得ているため)であるため。(ただし仮にメルカリが古物営業を禁止しているためURL証明書の発行を依頼できないと説明したとしても、メルカリの利用規約違反であっても法令違反ではないため、警察はメルカリの古物営業での利用を禁止できる訳でありません。)
- 仕入れにメルカリを利用する場合は非対面取引の本人確認を行なわなければならないが、メルカリの匿名性から原則的にそれができないため。(本人確認が必要の無い範囲(1回の取引額が1万円未満の取引(書籍、CD・DVD等の例外あり))で仕入れを行なう場合であっても青少年保護条例で18歳未満からの買取りができないため年齢の確認が必要ですが、こちらに関しても匿名性から確認が困難です。)
中にはメルカリ内で堂々と古物商許可番号と氏名を載せて販売されている方もいらしゃいますが上記を理解されている上でそれを行なわれているとすればかなりの強者です。
個人的にはインターネット上で売買を行なわれるのであれば、ネット上の古物商向けの中古品の卸し業者等で仕入れ、ヤフオクやアマンゾンなどで販売するのが無難かなと思っています。
追記:最近メルカリshopsという事業用のサービスが開始しました。それについてはこちらのブログをご覧下さい。